忍者ブログ
tcn
ものおきごや。
 20    19    18    17    16    15    14    13    12  
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


一ヶ月前。
新しさで白く輝くカレンダーの2月11日の欄に大きく丸をつけた。
それから、この日にプレゼントを買いに行ったり、この日はケーキ作りと予定をどんどん書き込んでいった。
気付いたら、カレンダーの半分は君のことで埋まっていた。
...I hope this party will succeed.

For you



両手に君にあげるものを抱えて、君へと続く道を歩いていった。
両腕が千切れるかと思うくらい重かったけど、脳裏に浮かぶ笑顔を思い出せば、全く重く感じられなかった。
足もどんどん速くなるのがわかる。
けれども、いつも静かな君のうちがとても静かなことに気が付いた。

「こら!アルフレッド!」

「僕はここに居ますよー!」

「イヴァンさん!やめてください!」

「菊ー。これどこアルー?」

「フランシス!脱がないでください!」

セダーン!

「汚いものを見せるな、と何度言えばわかる?」

「フェリシアーノくんはこっちで寝てください!」

「よし、俺が運ぼう。・・・落ち着け。ギル。」

「あ?」

「トマト食わんのー?」

はっきりと聞こえる。
他のやつの声、名前。
重くないと感じた荷物がとてつもなく重く感じた。
涙が溢れそうになる。
でも、頑張って菊の家の前に行くと、ドアもあけられずにそこに立ちすくんでしまった。
荷物があって、入れないのもあったが、一番は俺と菊だけじゃなくて、他のやつまでそこに居るということ。
・・・ぽろり、と涙が落ちた。
そこからぽろぽろと涙が零れ落ちてくる。
俺はそこで静かに泣いた。
匿名で荷物を全て置いて帰ろうとすると、ガラッと玄関が開いた。

「お待ちしてましたよ。アーサーさん。」

そこで菊が笑って迎えてくれた。
俺は足元の荷物にも気にせずに菊を抱きしめた。
ずぅーっと涙は零れたままだった。
ゆっくりと菊は背中をさすってくれた。
俺はそれに安心してずっと泣いていた。
主役が来ないことに不安になった、みんなが玄関を覗き込むまで。

「あ!!アーサー!何やってるんだ!菊の俺のなんだぞ!」

「あれ?そんなこと言っちゃっていいのかな?残念だけど菊は俺の「我輩のものだ」

「ヴェー。俺のだよー。」

「違ぇよ!俺のだって!」

「ロヴィーノも菊も俺のんやろ?」

「じゃあ!俺のも「菊!にーにの所に戻ってくるよろし!」

皆菊をとりかこむんで、俺から菊を離そうとした。
けれども、菊は俺を強く抱きしめると

「あれ?私はアーサーさんのもののはずでしたが?」

と言って笑った。
俺は

「そうだ!菊は俺のだ!」

と言うと王が俺のむかって高速で蹴りを入れてきた。
俺はそれを避けると、後ろに高く飛んで体をひねってから地面に着地した。
王だけじゃなくて、アルやフランシスまでも口を開いている。
いつの間に俺がこんなに体を動かせるか気になるらしい。
・・・全部、菊に教えてもらった。

「とにかく、皆さん。入りませんか?」

笑顔で君が笑う。
みんなも笑う。
俺も笑う。
君への誕生日プレゼントに買った指輪の裏の文字を読んだら、君は泣くかもしれないけど。

---
菊の誕生日なのに、なぜかアーサー視点。
謎。
まぁ、いいや!笑
誕生日おめでとう。
PR
忍者ブログ [PR]