ものおきごや。
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優雅な昼下がり。
庭先では、二匹のポツダム・グレイハウンドが暖かい日差しの下、わふわふと喜び合いながら、じゃれあっている。
その光景を、愛おしそうに眺めているのが俺の王様、フリッツ親父。
で、俺はそんな親父と犬を交互に見つめている。
正直、犬に親父をとられたのがくやしい。
だけど、あの二匹がじゃれあう姿を見ていたら、俺も混ざりたくなるほど可愛い。(俺が一番かっこよくて、かわいいけどな!!)
今日は、仕事の話以外で久々に盛り上がろうと思ったのに、それができない。
たまにはこのまま和やかな雰囲気に流されてもいいのかもしれない、そんな思いがした。
が、嫌だ。
せっかくの機会なんだし、やっぱり、親父と話したい。
もうこの際、うるさがられてもいい。
俺は一方的に口を開くと、最近行った東洋の島国の話をはじめた。
国民は変な洋服を着ているということ、その国にあったが1000年も生きた老人には見えないこと、俺の持っている知識をそんな彼に伝えたこと。
「でな、俺達の国の言葉を教えようと思ったんだけどさ、その日本ってやつ、濁音をただ言ってるだけみたいだったんだ。」
そこまで、話すと、俺は静かにため息をついた。
やっぱり、ダメだった。
話し始めたときから、親父の顔は何一つ変わらない。
目線も、顔色も、何もかも。
そこで、携帯の音が鳴る。
今 おかしいって思ったろ?
何で携帯と親父が同じ時代に存在したの、って。
今の時刻を教えてやろうか?
2009年10月2日 14:33だ。
携帯はあってもおかしくないだろ。
じゃあ、親父は、って?
親父は・・・。
絵だよ。
例の二匹のポツダム・ハウンドを愛おしそうに眺める親父の絵。
多分、こんなん持ってるの俺だけだろうな。
だって、このときの親父を内緒で無理矢理 絵描きに「描け!」って命令したの俺だからな。
言っとくけど、小さい絵だぜ?
そんなでかくない。
でも、俺にとって大事な一枚なんだ。
俺が王様、フリッツ親父の貴重なプライベートだからな!!
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絵を見て話すギルが不憫だろうなぁ・・・とかとか。
時間は適当です。
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