ものおきごや。
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お題(リライト様より。)
・あの子が出てます
「ジャンヌ・ダルクです。」
「ジャンヌ。」
その凛々しい表情、まなざしに、俺は口の中で名前を呟くしかできなかった。
かさっ・・・
薄桃色のバラをそっと、立派な木の傍に置く。
それから、そっと木を撫でて、目を瞑る。
風が吹いているのを感じる。
小鳥が鳴いているのを感じる。
川が流れている音がする。
それらがゆっくりと俺の中に入り込んでくる。
そして、彼女と初めて会った日の記憶を呼び戻そうとする。
嗚呼、確かにあの日に似ている。
この空も、この地面も何一つ変わっていない気がした。
けれども、俺はぱっと目を開くと、今来た道を足早に過ぎていった。
一度も振り返らずに。
感傷に浸っている場合ではないから。
彼女のことを思い出して、過去に戻る暇があるのならば、現在のことを考えなくてはいけない。
一歩、一歩が離れていく。
彼女から。
そういえば、今年もあの木に咲いていた。
彼女の髪色とよく似た色の花が。
・あの子が出てます
「ジャンヌ・ダルクです。」
「ジャンヌ。」
その凛々しい表情、まなざしに、俺は口の中で名前を呟くしかできなかった。
かさっ・・・
薄桃色のバラをそっと、立派な木の傍に置く。
それから、そっと木を撫でて、目を瞑る。
風が吹いているのを感じる。
小鳥が鳴いているのを感じる。
川が流れている音がする。
それらがゆっくりと俺の中に入り込んでくる。
そして、彼女と初めて会った日の記憶を呼び戻そうとする。
嗚呼、確かにあの日に似ている。
この空も、この地面も何一つ変わっていない気がした。
けれども、俺はぱっと目を開くと、今来た道を足早に過ぎていった。
一度も振り返らずに。
感傷に浸っている場合ではないから。
彼女のことを思い出して、過去に戻る暇があるのならば、現在のことを考えなくてはいけない。
一歩、一歩が離れていく。
彼女から。
そういえば、今年もあの木に咲いていた。
彼女の髪色とよく似た色の花が。
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